不登校になるまで~回想~

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一度目は、学校でガムを食べていたのが先生に見つかって。 その日は学校から帰るなり、ガムを食べて怒られたこと、反省していること、担任から電話がくることをまくしたてるように言った娘。 はあ~? 私の第一印象である。 確かに娘の中学校は市内でも荒れているし、警察沙汰を起こして紙面を賑わす子もいるとは入学前からお母さん仲間ではよく噂に上った。 ガムや飴やチョコレート菓子を友達同士で交換して食べるのも、普通のことだったらしい。 まあ私らの時にもそれくらいの悪さはしたしなぁ…。さすがに中学生ではしなかったけど。 でも、まさか娘がねぇ…。 ちょっとびっくりした。 半ば呆れ気味に注意をし、担任からの電話にぺこぺこ謝った。 その頃、反抗期に突入した娘は扱いにくく、ああ言えばこう言うし、まったくどうしたものかと思っていた。 しかし、(ありがち、ありがち!)と流すことにした。 大したことはナイと、自分に言い聞かせていたのかもしれない。 思春期の子供なんかこんなもんだ、と。
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