不登校の日々

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夏の気配を色濃く残す、9月。 陽射しはまだまだ鋭角に地面に突き刺さっていた。 外を眺める。 目が真っ白になるようで、ふっと顔を横に振り熱を冷ます。 朝夕の風だけが、日毎夜毎に秋を運んできた。 2学期が刻々と過ぎていくのを思い知らされる気がして、その年の秋の訪れはイヤだった。
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