ある日突然

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私はバイトを始めたばかりで朝の時間がなくなる事にイライラしていた。 「どうした?具合悪い?」 少々突き放したように聞く。 制服を着て、居間にうずくまりうなだれた娘は首を横に振るばかり。 こういう時の娘は、普段の弾丸のような会話力はなりをひそめ言葉を失う。 出勤時間が迫った私は、小言を言いながらも今日は休むことを許して家を出た。 遅刻しそうだ。 当時まだ保育園児だった末っ子を車に乗せて、半泣き状態だった記憶がある。
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