ある日突然

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仕事が終わり、末っ子を保育園に迎えに行って帰宅した。 娘はいつも通りの朗らかさを取り戻していた。 私の顔を見ると少し間が悪いように笑って、すぐに弟にちょっかいを出し始めた。 何も変わる所はなく、実に当たり前の風景だった。 たまに休みたい病が出るな…。 風邪っぽい様子もないしな。 明日にはまた行くだろう。 仕事が終わった解放感も手伝って、呑気に一休みしながらそんなことを考えていた。 そりゃそうである。 一日学校を休んだぐらいでピリピリする母親もそうはいないと思う。 しかし、次の日もまたその次の日も娘は朝になると学校に行きたくないと言っては愚図った。
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