回想

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1975年 11月 3日 父 山口 辰男 母 弥生 戸籍には、そう書き込まれていた。 『辰男…』父の名前を初めて知った。 イヤ初めて認識した そんな感覚に捕らわれた。 父の記憶はある程度覚えてる。 風呂での記憶だ。 左の鎖骨あたりから 右の脇腹あたりまで 手術のあとがあった なぜだか分からないが鮮明に覚えてる。 1978年 6月 15日 妹 里美 生まれる 1978年 6月 16日 母 弥生 死亡 そう書き込まれていた。母親の記憶は、はっきり覚えていない ただはっきりした事は 僕の記憶とは違う名前だ。 つまり僕を捨てた 母親は この人でわない。 僕の中で全てが繋がった…………… そう 何故僕らが幼くして捨てられ 苦しみ 泣き叫び 傷つき そして 失わなければ ならなかったかを 1999年 10月 『僕は気付いたんだ』
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