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2003年
暖かくもまだ肌寒い４月の初め
入学シーズンっといったところか
いつも歩く道には中学生と小学生が通る
中にはピカピカのランドセル
ブカブカの学生服
俺はいつもパーカーとユルユルのデニム
一応俺も16、本当なら俺も入学シーズンの一人だろうな
それがなんだ、今俺はコンビニでバイトしてる
…なんとも悲しいもんだ
『川島！』
店長が俺を呼ぶ
『少し出てくるから』
「はぁ…わかりました」
いいのかなぁ…俺、なんか人生死んでるな
ぱっと目の前に客が現れる
見るからにヤンキーだ
白のブカブカスウェットはここらへんじゃヤンキーの証拠
それにしても俺とタメぐらいか？やたらと顔付きが若い
『セッターとって？』
「あの…未成年ですか？」
『あっ？』
「未成年には…ちょっと…」
『うるせぇよ、早くとれ』
否定しないのは図星だな
「身分証明書はありますか？」
『ちっ』
イライラしたヤンキーは結局何も買わず出ていった。帰り際店のごみ箱蹴飛ばした。痛そうだ
…暇だ
また客が来た
今度はめちゃめちゃ可愛い子だった
少しテンション上がる俺
しかし
「…ゴム…」
思わず口にしてしまった
『…なに？』
「すいません」
頭を下げ、その場を終わらせる
女の子は無愛想に店を出てった
彼氏ぐらいいるよな…今日はやりまくりか…箱買いだし
彼女…
「彼女か…」
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