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「シズ!
好い加減起きろぉーっ!!」
「うぅ……っ、
あと10分だけ……」
「ねぇボス、
それ何回言ったら気が済むの?」
とある店から
そんなやり取りをする声が聞こえてくる。
ここは人形屋。
『にんぎょうや』ではなく
『ひとがたや』と読ませる事に意味があるらしい。
理由はよく分からないが。
因(ちな)みに僕は
天草 詩音(あまくさ しおん)。
まだ小学四年生。
芸能人の姉を持つ。
お母さんとお姉ちゃんは
結構凄い霊能者らしい。
ついでに言うと、
僕も高い霊力を持っている。
自分で言うのも何だけど……。
けど、
そうじゃなきゃここでバイトなんて出来やしない。
ハードだからという問題じゃない。
あまりにも常識外れだからだ。
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