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美沙紀はギュッと唇を噛みしめた。 本当なら今頃、私だってあんな風に楽しい毎日が送れた筈だった。いや、実際についこの間までは、幸福の絶頂だったと言ってもよかった。 それが・・ なんであんな事に・・ 美沙紀はこみ上げてくる何かに胸が苦しくなり思わず立ち止まった。 やがて、体内を這い上がってきたそれは、わずかに塩分を含んだ水に姿を変え、一気に彼女の両目から体外に放出された。
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