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悩み抜いた揚げ句、圭に打ち明けることにした。
夜も更け、ベランダで煙草を吸う圭に部屋をでて、寄り添った。
『どうしたん?あっちいってな。煙りよくないから。』
『圭ちゃん話しがあるんだけど。』
『ん?』
圭はそう言うと煙草の火を消した。
『寒いから中入ろ。』
『大丈夫。夜空みたいの!星がちょーキレイだよっ!』
『なんだそれ。(笑)じゃぁ着ろ。』
圭は部屋から厚手のカーデを持ってきて、私にかけてくれた。
『ありがとう。』
『ちょっとだけな。』
二人で寄り添い、夜空を見上げていた。
圭に優しくされると胸が苦しくなる。
圭を失いたくない。
絶対。
何があっても離れたくない。
右半身に圭の温もりを感じ、圭の横顔を見つめながらそう思っていた。
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