3人が本棚に入れています
本棚に追加
幸せだった
ついこの前まで…
そう思い込んでいたのは
私だけだったのね…
あなただけだった…
こんなに愛したのは
あなたと一つになれるなら
泥を被ってもいいとさえ思ったのに
暗い 暗い
気持ちに呑み込まれる
薄暗い闇を駆けて行く
ヒールで躓きながら
このまま失う位なら
私は汚れても構わない…
あなたの癖が染み付いた
この身体では
もう 誰も愛せないのよ
冷たい雨でもそれは流れないの
痛い 痛い
身体が疼いてる…
枯れた涙の代わりに
雨が私の頬をつたう
だけどそんな涙を
拭ってくれる人はもういない…
冷たい 冷たい
雨が身体を突き刺す
眼を閉じれば今も
残像の様に焼き付く
あなたの笑顔を
せめて それだけでも流してよ…
独りになった夜
私の抜け殻はふらふらと
雨の街を さ迷うの…
.
最初のコメントを投稿しよう!