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何度となく失敗を犯してきた
空回りな全力を君にぶつけてしまったけれど
それでも僕なりに君を見てきたんだよ…
君と過ごした思い出の中には
いつだって光輝く海が見えていたのに
闇が僕を包もうとしても
いつだって君が光をくれた
あの茜色に染まりゆく海の色は
僕の瞳(め)にはまだ痛すぎるよ…
ある日君は僕に言ったんだ
「あなたは本当の私を見てはいないの」
「だから私を見てくれる人を選んだのよ」
海の向こうへ沈み行く夕日にでさえ
僕は見放されてしまう運命なんだ
君の笑顔を想えば想う程に
僕は後悔という闇に侵されてゆく
僕の心は光なき黒い海に
音もなくただ沈んでゆくよ…
夢に見ていた
君との未来も
今ではもう
朧気な残像…
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