思い出の中で

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卒業して間もなく、自宅に一通の手紙が届いた。 僕宛の手紙だというのはわかったが、送り主が書いてなく不安な気持ちで中身を確認した。 そして、口元に手を当て言葉を失った… 続いて頬に涙がつたう。 僕は最低な人間だった。 気付けなかったのではなく、気付いていないフリをしていたんだ… だからなんとなくわかっていた。 「ごめん…」 と何度も小さくうつむきながら言った…。 僕が書いた手紙の数々が全てコピーされており、送られてきた手紙と一緒に入っていた。
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