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京一が外で待っていると、数分後に礼子が深刻な表情で近付いて来た。
『ちょっと時間ある?』礼子は上目使いに京一を見つめながら言った。
京一と礼子は近くの公園のベンチに座った。
二人は暫く無言のままでうつむいていた。
礼子はいきなり『私、京ちゃんのこと好きなの』と言って抱きついてきた。
半泣きしながら告白した礼子を京一は愛しく想い、優しく抱き締めた。
なんて純粋な女性なんだろう…。京一は今まで胸の内にしまってあった礼子に対する好意が、愛情になっていたことを確信した。
二人はお互いの気持ちを確認するように接吻し、しっかりと抱き合った。
そしてタクシーに乗り京一の部屋へと消えた。
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