課題

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 そうやって他のリスナーは悩んだあげく、お悩み相談みたいなコーナーをつくるのだろう。伊吹賢は50人面接が嘘だという事も知らず、鼻息を荒くする。  お悩み相談みたいなコーナーは企画者が一番悩まなくてたてられるコーナーだと、伊吹賢は常々そう思っている。 『来週のスペシャルゲストで、どんな企画にしようか?』 『お悩み相談みたいなのが妥当じゃないですか。相手側に伝えるのも楽だし。あんまり奇抜過ぎたコーナーだと、ルールとか覚えてもらえませんから』 『オーライ!そんじゃ、お悩み相談って事で決定!』  みたいな感じで安易にたつコーナーだ。伊吹賢はお悩み相談コーナーを下に見る傾向がある。
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