課題

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アナログ時計を横に置いて、いざスタート。 「こんにちは!あっ、こんばんは、皆さん始めまして、えー伊吹賢です。 えーと学生をしていましてぇ、ひょんな事から、ひょんな事からですね。えーと ラジオ番組を……やることになりました。それで………………………………………………それでですね。エーなんだろう?僕はラジオが好きで、ラジオ好きなんだねと友達とか、仲のいい奴に言われたりも~します。うう゛……」 カシャン!あまりにもボロボロのトークに耐え兼ねて、伊吹賢は録音を中止した。背中から嫌な汗が吹き出している。  イメージの世界ではスラスラと饒舌にトークができているはずなのに……、この恥ずかしさと甘酸っぱさいっぱいのトークはなんなんだ!と、極端に落ち込む伊吹賢だった。
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