大抜擢

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 夏が始まろうとしている。 それとは関係無しに、大学三年の伊吹賢の携帯電話がなった。 「あっもしもし、伊吹賢さんの電話でよろしいですか?」  返事をする伊吹に、電話の向こう側から怒鳴り声が!! 「あのねー!!文句あるなら、アンタが喋れば!」  こうして伊吹賢は深夜ラジオのパーソナリティに大抜擢されたのだ。 蝉が鳴いた夏だった。
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