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「あぁ何で後釜が決まらないの!ふざくんな!」
坂本香織は荒れていた。そこにハガキの束を持ったAD岡部が話し掛けてきた。
「坂本さん、パープルラインの続行を望む声は凄いっすよ!なんとか続けられないんですかね?」
「清田さんがあんな事件を起こしたんだ!常識的に考えてムリだろバーカっ!」
相変わらず坂本香織は口が悪い。
「そのハガキ、PL(パープルライン)の番組宛て?ちょっと見せて!!」
ハガキを渡す岡部、わざと床に落ちるようにハガキから手を離す。
「ちょっと何やってんのよバーカ!早く拾えっ!」
そう言われて岡部はハガキを拾い、坂本香織に受け渡す。
一枚のハガキに目を通す坂本香織。
「何なのっ!このナメたハガキはっ!ふざくんな!!」
そのハガキには、理詰めで書かれた番組批判が余白なくうまっていた。
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