魔闘大会――予選――

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聖蘭は最後の力を振り絞り最上級魔法を唱えた。 稔の頭上から無数の光線が降り注いだ。 その光線は大地を削り、木を消し去る程の威力を備えていた。 稔「くっ…地殻の盾!!」 稔は上級魔法での防御をした。 最初の数発は持ちこたえた盾も、数が重なるにつれ流石に持ちこたえきれなくなり、ついに破壊された。 稔「ぐぁぁぁぁぁっ!!」 盾を破壊された稔は剥き出しの状態になり、直撃した。 聖蘭「へへっ……もう限界みたい…先戻ってる…から………勝って…よ!!」 龍也「ああ、必ずだ」 聖蘭は安心したのか転移した。 稔「はぁはぁ…流石に堪えましたね」 龍也「てめぇ……覚悟はできてんな?」 龍也はドスの効いた声で言った。 そんな龍也を見て、稔はたじろいだ。 先程までとは明らかに雰囲気が違うのだ。 龍也「行くぞ」 稔「!!」 そう言った瞬間、龍也の姿が消えた。 いや、あまりの移動速度に消えたような錯覚を引き起こすのだ。 龍也「終わりだ」 龍也は稔の後ろにいた。 そして剣を振り下ろした。 まさに一瞬だった。一瞬にして無数に切り裂き、稔は転移した。 この瞬間、2-Sの決勝トーナメント進出が決まった。
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