魔闘大会――決勝トーナメント――

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場所は光夜と明日香の部屋、そこには6人全員が集まっていた。 暗い顔をしながら。 龍也「………あれはないよな」 深「あぁ……………」 美里「圧倒的だな」 聖蘭「同じ3年生を20分で倒すなんて………」 そう、6人がここまで打ちのめされている理由は光夜達の次の試合、つまり3-S対3-Cの結果にあった。 3-Sは同じ3年にも関わらずたったの20分で勝ってしまったのだ。 光夜達の試合は例外だったが、普通は同じ学年同士が戦えば、どんなに短くても30分はかかる。 しかし3-Sは20分で勝ってしまった………殆ど無傷で。 龍也「ましてや次の試合になっちまうなんてな」 抽選の結果、1週間後の試合が3-Sとの戦いになってしまったのだ。 光夜「もう無理かもな」 光夜ですら諦めの言葉を発していた。 明日香「……………それでも」 そんな中、明日香の呟きに全員が顔を上げた。 明日香「それでも…やれるだけやろうよ!!やる前から諦めてどうするの?まだ分からないじゃん!!」 明日香は目に涙を溜めていた。 光夜「……………ばっかみてぇ」 光夜はそう言い立ち上がった。 光夜「明日香の言う通りだな、やってみなきゃわかんねぇーよな!!」 深「そうだな、まだわからない」 聖蘭「まだ始まってない」 美里「そうと決まれば……」 龍也「特訓だぁ―!!」 6人には笑顔が溢れていた。
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