魔闘大会――決勝トーナメント――

5/5
19965人が本棚に入れています
本棚に追加
/218ページ
光夜と明日香は草原の端にある森の中を歩いていた。 光夜「まさか森があるなんてな」 明日香「本当だよね。さっきは全く見えなかったのに……」 光夜もその事がさっきから気になっていた。 何もなかったはずの草原に突如森が現れたのだ。 突如といっても木がはえてきたところを見た訳ではない。 振り向くと森があっただけである。 だからこそ気になり探索しているわけだが……… 光夜「なにもない………か」 明日香「敵にも会わないしね」 何もないことを確かめ、光夜達は引き返そうとした。 光夜「ん?」 しかし光夜がなにかを見つけ、足を止めた。 明日香「どうしたの?」 光夜「これを見てみろよ」 光夜が指差す先にはなにか円の端のようなものがあった。 明日香「これって………」 光夜「魔法陣だ。つまりこの森は何者かによって造られたことになる」 明日香「もう少し調べてみる?」 光夜「そうしたほうがいいみたいだな」 光夜は立ち上がり、再び歩き始めた。 明日香も慌てて後を追った。 それから5分程歩き、比較的開けた場所に出た。 明日香「少し休まない?」 光夜は試合中ということもあり少々気が引けたが、自分も幾分か疲れていたし、何より明日香が心配な為休むことにした。 そして光夜が腰を降ろそうとした瞬間、光夜に向けて魔法が放たれた。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!