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光夜と明日香は草原の端にある森の中を歩いていた。
光夜「まさか森があるなんてな」
明日香「本当だよね。さっきは全く見えなかったのに……」
光夜もその事がさっきから気になっていた。
何もなかったはずの草原に突如森が現れたのだ。
突如といっても木がはえてきたところを見た訳ではない。
振り向くと森があっただけである。
だからこそ気になり探索しているわけだが………
光夜「なにもない………か」
明日香「敵にも会わないしね」
何もないことを確かめ、光夜達は引き返そうとした。
光夜「ん?」
しかし光夜がなにかを見つけ、足を止めた。
明日香「どうしたの?」
光夜「これを見てみろよ」
光夜が指差す先にはなにか円の端のようなものがあった。
明日香「これって………」
光夜「魔法陣だ。つまりこの森は何者かによって造られたことになる」
明日香「もう少し調べてみる?」
光夜「そうしたほうがいいみたいだな」
光夜は立ち上がり、再び歩き始めた。
明日香も慌てて後を追った。
それから5分程歩き、比較的開けた場所に出た。
明日香「少し休まない?」
光夜は試合中ということもあり少々気が引けたが、自分も幾分か疲れていたし、何より明日香が心配な為休むことにした。
そして光夜が腰を降ろそうとした瞬間、光夜に向けて魔法が放たれた。
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