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光夜「今のを避けるか普通?」
光夜は本気で焦っていた。
礼和が自分より数段上の実力を持っていることが分かってしまったのだ。
光夜「聖者の刀……天神、壱の型……構聖(こうせい)」
光夜が技を発動するとみるみる内に刀が直った。
礼和「へぇー凄いね。やっぱり光夜君と戦うのは楽しいな。でもね時間もないし、そろそろ本気でいくよ」
そう言った瞬間、礼和が光夜の視界から消えた。
光夜「はっ!!」
光夜は何かに気付き天神を前方に構え防御の体制をとる。
そして次の瞬間、礼和の足が現れた。
礼和は消えた訳ではなく、あまりの速さに光夜の目が追い付かなかったのだ。
そして放たれた蹴りを防御したことにより天神は砕け散った。
光夜「なっ!!」
魔武器を壊された事により、光夜の動きが一瞬止まった。
礼和「もらった!!」
礼和はその一瞬を見逃さずトンファでのきつい一撃を加えた。
光夜「かはっ」
腹を殴られた光夜は吹き飛び、背中を木にぶつけた。
礼和「終わりだね」
礼和は光夜に近づき見下した。
礼和「でも、生きてたし死ぬ前に僕のこと……いや僕達のことを教えてあげるよ」
礼和がそう言っている間も光夜の意識は今にも途切れそうだった。
光夜「僕達……だ…と?」
光夜は苦痛に顔を歪めながらも声を発した。
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