襲撃

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礼和「そう、僕達の組織の名は『ZERO』全てを無に戻す存在」 光夜「無に……戻…す…だと?」 礼和「そうだよ。この世界は腐っている。生まれや育ちで全てを決めつけ、実力のない者が上に立ち、実力がある者が地をはいずり回るような世の中だ。だからこそ滅ぼす。この腐りきった世界を」 明日香「馬鹿じゃないの!!」 その言葉に今まで隠れていた明日香が光夜の前に飛び出し言い放った。 礼和「なんだと?」 明日香「馬鹿じゃないって言ってんの!!確かに、あなたの言う通りこの世界は腐りきっているかもしれない。だけど、あなた達の考えていることは逃げているだけよ。自分の考えが通らず、力で黙らせようとする子供と同じ、なんにも変わらない……そんなこと考えてる組織なんてたかがしれてるわ」 明日香の言葉に礼和は一瞬怒りの表情を浮かべるが直ぐに笑みへと変わる。 礼和「もしその組織のトップがそこに倒れてる奴の父親だったとしてもそんな事が言える?」 明日香「えっ?」 礼和は満面の笑みを浮かべて言い放った。 礼和「ZEROのトップは不破 豪鬼(ふわ ごうき)神童 光夜の実の父親だ」 明日香と光夜の顔に驚愕の色が浮かぶ。 明日香「なに言ってるのよ!!だって名字だって違うし、なにより光夜は異世界から来たのよ!!そんな事あるわけがないじゃない!!」
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