第1章

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ピーーーッ!! 笛と同時に新が動いた。 久から距離をとり一度ゴールから遠ざかる。 久「おっと!!外からは打たせないよ!!」 さっきの優のこともあってか外からのシュートを警戒している。 身長差を考えるとゴール下はないと思っているようだ。 新「外からなんてうたないっすよ。」 久「その身長で俺からゴール下奪うつもりかぃ(笑)?」 久がからかって新を挑発する。 新「どうでもいいですけど…そんな腰高なディフェンスでいいんですか?」 次の瞬間新が動いた。 止まった状態から一気にトップスピードまで加速する。 そして地面スレスレのダックイン。 久をあっさりとかわすとゴールに向かって走り出した。 久「!!低っ!?」 慌てて久が新を追いかける。 シュート体勢に入っている新に後ろから手を伸ばし、ボールを奪おうとする。 久「(…よし!届く!!)」 ボールに手が届くと思われたその時!! 新はボールを持ち替えた。 シャッ!! ボールは静かにリングに吸い込まれていった…。
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