第17章

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―カランカラン… 入口の鐘がごっちゃんの入店を告げる。 応対しようとする店員に軽く会釈をし、咲ぴぃの元へと歩みを速める。 咲「やほー☆」 後藤「何で…何でッ!?」 当然の疑問だ。 普通の人なら帰っている程の遅刻である。 咲「後藤君…他に言う事があるんじゃないのかな?」 後藤「遅れてごめんなさい」 咲「よろしい☆」 嬉しそうに笑う。 後藤「待っててくれてありがとう…嫌な思いさせてごめんね…」 申し訳なさそうに俯くと咲ぴぃは満面の笑みで…得意げに言った。 咲ぴぃ「ふふ…わかってないわね後藤君?待っている時間も立派なデートなのよ?それよりも早く出ましょ?エスコート…してくれるんでしょ?」 後藤「う、うんッ!!」 大人だッ!! 咲ぴぃは大人だッ!! 待たせたお詫びとして代金はごっちゃん持ち。 伝票を持って会計へと向かう。 店員「4736円になります」 後藤「ッ!?」 予想外の値段に驚くごっちゃん。 咲ぴぃ「…てへっ☆」 可愛らしく笑う咲ぴぃ。 その笑顔の前にごっちゃんの財布からはスムーズに樋口さんが外出した。
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