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―カランカラン…
入口の鐘がごっちゃんの入店を告げる。
応対しようとする店員に軽く会釈をし、咲ぴぃの元へと歩みを速める。
咲「やほー☆」
後藤「何で…何でッ!?」
当然の疑問だ。
普通の人なら帰っている程の遅刻である。
咲「後藤君…他に言う事があるんじゃないのかな?」
後藤「遅れてごめんなさい」
咲「よろしい☆」
嬉しそうに笑う。
後藤「待っててくれてありがとう…嫌な思いさせてごめんね…」
申し訳なさそうに俯くと咲ぴぃは満面の笑みで…得意げに言った。
咲ぴぃ「ふふ…わかってないわね後藤君?待っている時間も立派なデートなのよ?それよりも早く出ましょ?エスコート…してくれるんでしょ?」
後藤「う、うんッ!!」
大人だッ!!
咲ぴぃは大人だッ!!
待たせたお詫びとして代金はごっちゃん持ち。
伝票を持って会計へと向かう。
店員「4736円になります」
後藤「ッ!?」
予想外の値段に驚くごっちゃん。
咲ぴぃ「…てへっ☆」
可愛らしく笑う咲ぴぃ。
その笑顔の前にごっちゃんの財布からはスムーズに樋口さんが外出した。
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