―始まり―

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翔は急いで階段を駆け上がり自分の部屋に入った。 なぜこんなにも急いでいるかというと理由は簡単。 早く学校に行きたかったから。 だって今は2月中旬。 もうすぐで卒業。 3年3組の仲間と一緒にいれるのも後少し。 だから、少しでも仲間達と一緒に過ごして思い出を作りたいと思った。 1年、2年とこの学校で中学校生活を過ごしてきたが、今みたいにこんなに楽しい一年を過ごしたのは初めてだった。 だから、余計に思い出を作りたいと思うのだろう。 「早く行かなな」 翔はベッドに無造作に置いてあった鞄を持つ。 そして部屋を出る前に鏡で髪型を確認するとドアノブに手を伸ばしたその時、 ブーブー 制服のポケットに入れていた携帯が振動した。翔はそれを取り出す。
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