―始まり―

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翔は黒色の携帯を開けた。 画面には新着メール1件の文字。 「あ…龍一や」 翔は内容をチェックする。 DEAR→翔 ---------------------------- おは(^O^) 今日の放課後遊びに行こうぜ☆ ---------------------------- FROM→龍一 朝に龍一からメールが来たらだいたいはこの内容だった。 それはもう日課のようになっており翔もいつもと同じ内容でメールを返す。 羽尾 龍一(はび りゅういち)。 翔の大親友だ。 放課後、親友2人と遊びに行くのはもうお決まりになっていた。 それはほとんど毎日のことなのだが、なぜか飽きることはなかった。 どっちかって言うと、翔の楽しみになっていた。 DEAR→龍一 ---------------------------- おぅ。 ---------------------------- FROM→翔 翔は一言そう打つと、携帯を閉じポケットに入れて部屋を出た。
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