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「ブギィ……ブルァァァアルアァア!」
しかし、俺の全体重をかけた一太刀を頭に喰らったのにも関わらず、オークは生きていた
「は…はぁ~!」
そら驚きましたよ?だっていくらオークでも剣を頭に受けて死なないんだもん!幾らオークが頑丈とは言えオカシイでしょ?つかオカシイ!
俺は一旦バックステップで飛び退き、オーク共から距離をおいた
頭に剣を受けたオークは頭をブンブンと振り、鼻息を荒くしている。どうやらお怒りらしい
「くそ…ならもう一太刀で……ってコレが原因かい!」
剣を構え直した俺は、何故オークが死ななかったのかハッキリと悟った
剣が丁度刀身中央部で折れ、その折れた箇所から茶色…と言うか木が見えていたのだ
つまり、この剣は木刀に本物のように見えるように加工した、パチモンだった訳だ。偽物。フェイクだ。
「ちょ…母さん!俺はアナタを恨みます!」
俺は叫ぶしかなかった…
だって、オーク共がブチキレテ目を血走らせてるんだから
剣のせいで状況悪化!
ちょマジ死ぬ!
俺は逃げ出した
「ブフォ!ニガサナイ」
「ニクニクニクニガサン」
「マテニククラウ」
怒ったオークはスピードアップして追いかけて来る
「だ…誰か助けて~!」
僕は森の中心で助けを求めた
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