ちょ、メッチャ怖いっす

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「死ぬ!ほんと死ぬ!」 叫びながら森を爆走する俺 追いかけてくるオーク しかし、体力も限界に近いため、何時までも逃げきれないと俺は悟った。でも…あんな幻獣のエサになるなんてまっぴらごめんだ!だから俺は心臓が破けようとも逃げます! そう…思ってた… でも周りを見回すと、前方には流れは速く、深い川。そしてその流れの先には豪快に飛沫を上げている滝。後方の森からは怒りを露わにしたオーク。つまりは逃げ場無し!うん、俺の人生ここまでかもしんない。 と静かに俺は思った 「ニクニクニク~!」 一番小さいオークが俺に飛びかかってきた 「ちょ、マジ死ぬ~!」 俺は叫んだ。力の限り。本気で死を覚悟した。でも…オークが俺を殺すことは無かったんだ。 だって、オークは横から飛んできた弓矢によって頭を撃ち抜かれたんだから… 「やれやれ、ご無事でしたかな?キリク様」 弓矢が飛んできた方向には、馬の首の部分に人の上半身がある、半人半馬の幻獣であるケンタウロスが、木で作られた弓を持ってたたずんでいた。つかさり気に俺の名前登場したな… よく見るとケンタウロスの馬の部分には、俺のよく知った奴が乗って居る 「兄さん、ダサいね?クスクス…」 サラサラの肩まで有る金髪に、適度に整った顔つき。我が妹ながら中々美人に育ちそうだ…言っておくがシスコンじゃないからな! このケンタウロスの名前はケイローン。妹のアスカの愛獣だ 「やれやれ、森から奇声が聞こえてくるから原因を調べようとの御命令。その原因がキリク様だったとは思っても見ませんでした」 ケイローンはボヤキながも、弓矢で残り二匹の内の一匹の頭を撃ち抜いた 相変わらず、獲物に関しては容赦ないぜケイローン。涼しい顔でヤるから怖いっす
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