ちょ、メッチャ怖いっす

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残された一匹は慌てて今きた道を引き返し、森の中に帰って行った 「逃がしませんよ…」 ケイローンは目を細め、森の中を逃げていくオークを見つめる そしてケイローンはかっと目を開き、弓矢を放った 普通なら木などに当たり、オークにかすりもしないだろう しかし、ケイローンの放った弓矢は木々をすり抜け、真っ直ぐにオークの頭を捉えて貫通した 「うわぁ…相変わらず凄腕だな…」 「ケイローンは強いの…クスクス…」 妹のアスカは大概笑っている。時々怖くなる時も有るが、可愛い妹には変わりない。つか実際可愛いし、村のガキ共にもモテている。自慢の妹だ。だからシスコンじゃないって… 「いや~助かったよ。サンキューな、アスカとケイローン」 俺は二人に感謝の気持ちを述べた 「いえ、この程度の事なら何なりとお申し付けください」 うやうやしく頭を下げるケイローン そんなに頭下げられる逆に困っちまうぜ… 「ケイローン、帰ろ…兄さん…勘当されないようにね…クスクス…」 「お…おう!今にスゲー奴連れて帰るからな」 二つ下の妹に心配される俺…ダメダメじゃん!こりゃ気を取り直して頑張るか… 俺は真面目に頑張る事にしてみたのだった 「では私達は屋敷に帰りますが…コレをお持ちください」 ケイローンは俺に自分のナイフと、幻獣の捕獲道具を貸してくれた つか良く考えれば母さんは俺に捕獲道具を渡してはくれなかった…これって確信犯じゃね?母さん!アナタは俺を殺す気か! 「お、悪い。大分助かるよ」 「では、お気をつけて…」 ケイローンはそう言うと、パカラッパカラッパカラッ、と軽快な音を出しながら森に入って行った ケイローンから貸してもらったナイフは刀身二十センチ前後。まぁなかなか使えるだろう 捕獲道具は特殊な紐…だが説明は使うときにするとしよう 「さて、探してみますかね~、運命の相棒を!」 俺の試練は続く
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