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急に姿が見えなくなった、ちい星さんを、お月さまは必死になって探します。
お顔はもう、真っ青を通り越しています。
―ちい星、はやく戻らないと…―
お月さまは言いかけて、途切れます。
街灯のおばさんは、とても悲しそうな顔をしてます。
なぜ、おばさんがそんな顔をするのか、ちい星さんには、わかりません。
お月さまは、途切れた言葉に、もう一度、息を吹きかけて続けました。
―戻らないと、おまえは、ただの、光のかけらになってしまうのだ!―
「えっ?」
っと、言って、ちい星さんは、びっくりしました。
お月さまは、なおも続けます。
―光のかけらになって、地面に這いつくばって暮らさなければ、ならなくなるのだぞ―
そのとたん、ネオン達はクツクツ笑いはじめました。
クツクツ、パチパチ、大笑いです。
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