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「ここを開けたら、おまえはきっと行くのだろうね」 ちい星さんは、こくりと頷きました。 お月さまは、黒雲の牢を鍵をあけて吹き払い、ちい星さんをそこから出してあげました。 そうして、膝をついてお月さまを見上げるちい星さんを、両腕で立たせて、ゆっくりと言いました。
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