28/69
前へ
/255ページ
次へ
ここを昔、通ったもののなれの果て。 星が、光のかけらになった途端、ガラスの床に打ちつけられて、粉々に砕けてしまったあとの、光のくずでした。 ちい星さんは今、くず達を踏みつけにしているのです。 けれど、避けて通るわけにはいきません。くず達は無数に、ガラスの道に散らばっているのですもの。 「ごめんよ。ごめんよ!」 ちい星さんは、シャリシャリと踏みつけにしながら、心の中で謝り続けています 「おまえ!」 「おまえ!」 突然、天(そら?)の方から、鋭い怒鳴り声が聞こえてきます。 それは、ふたつの昼星でした。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加