中庸

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次に行ったのは、ゼネのしずく達の所でした。 ちい星さんとペテダルトンは、散らばったしずく達みんなを呼びかけて、真ん中に集めます。 「ねぇ、W.A.R.Uの『良い』を知らない?」 ザワザワ、ザワザワ声がします。 しずく達の話し声です。 けれど、返事はみんな「知らない」とか「見なかった」とか、そんな答えばかりなのです。 それで、ちい星さんは、ちいさくため息をついて 「見つけたら、知らせてくれる?」 と少し微笑んでみせて立ち去ったのでした。
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