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男の子のほうも、ペテダルトンをみつめます。
男の子は、星を見るのが、とても好きでした。
夜になると、いつも、屋根にのぼって、長い煙突のような、望遠鏡でのぞくのです。
そうして、
きらきら光るペテダルトンを見ては、
「あれは、僕の星だよ」
と、つぶやくのでした。
風が、さやさやと吹いて、男の子の髪が、闇の中に溶け込みます。
「きれいだなぁ」
ペテダルトンは
そのこを見るのが
本当に、好きでした。
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