中庸

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「やあ」 ちい星さんが話しかけます。 「君は、W.A.R.Uの『良い』だね?」 「そうだよ」 『良い』はこたえます。 「僕は『良い』だよ」 『良い』は悲しそうにうなずきます。膝をかかえて、うずくまっています。 「僕は今、とても悲しいんだ」 「どうして?」 ペテダルトンがたずねます。 「W.A.R.Uから追い出されたから?」 「違うよ!」 『良い』は少しむきになって怒鳴ります。そうして「はあっ」とため息をついて、ゆっくりと話しはじめました。
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