中庸

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「良い!」 『良い』の姿を見つけたW.A.R.Uは、『良い』に向かって駆け出します。そうして『良い』を抱きしめたのです。 「もう、離さない!」 『良い』もそれに応えます。 ふたりのまわりからオブラートのようなシャボンが出てきて、ふたりの体を包み込みます。 そのシャボンの輪の中で、ふたりの体が溶けだして融合します。 シャボンの中で半分ずつ交ざりあったW.A.R.Uと『良い』は、ちい星さんとペテダルトンに向かって言いました。 「ありがとう。僕らはひとつになる。僕らは『バランス』になるよ」 ☆☆☆ 「おつかれさま」 お月さまは、月の宮でふたりを出迎えました。 バランスはそれから、少しイタズラだけども、立派な大人星になって 東の空で輝いています。 ☆おしまい☆
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