11人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
男の子は
どこも怪我をしていないようでした。
けれど
地面に、おもいっきり頭をぶつけたので、頭の一部が故障してしまい、目が見えなくなってしまったのでした。
もう、
あの子は屋根にのぼりません。
世界中に、
屋根にのぼる男の子は、たくさんいるでしょうが、
あの男の子は、どこの屋根にものぼってきません。
男の子は病院にいます。
窓の方を向いては、光のない瞳で、空を見つづけています。
ペテダルトンは決心しました。
「僕が、あの子の光になろう」
最初のコメントを投稿しよう!