苦楽

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「ちい星!」 辞書の部屋に突然、姿をあわしたちい星さんを見つけて、ペテダルトンは叫びます。 「どこへ行っていたんだい?」 ちい星さんはこたえます。 「うん、シ・ケイシュウに会いに」 「死刑囚?」 「そう。人をいっぱい殺したんだって。呼ばれたから行ったんだよ」 そう言うと、ちい星さんは自分の部屋に戻りました。 後に残されたペテダルトンは、とても難しい顔をしたまま辞書に手をかけました。
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