苦楽

22/46
前へ
/255ページ
次へ
「なぜ、泣いているの?」 辞書の部屋に戻ってきて、隅っこの方でうずくまっている、ちい星さんを見つけて、ペテダルトンは自分の方へ顔をあげさせて、たずねます。 「かなしいからだよ」 ちい星さんは泣きながらこたえます。 「何がかなしいの?」 ペテダルトンはちい星さんの顔を優しく見つめます。 ペテダルトンは本当に、とても優しい目をしています。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加