苦楽
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「なぜ、泣いているの?」 辞書の部屋に戻ってきて、隅っこの方でうずくまっている、ちい星さんを見つけて、ペテダルトンは自分の方へ顔をあげさせて、たずねます。 「かなしいからだよ」 ちい星さんは泣きながらこたえます。 「何がかなしいの?」 ペテダルトンはちい星さんの顔を優しく見つめます。 ペテダルトンは本当に、とても優しい目をしています。
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