光のかけら

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男の子は、不思議な夢を見ました。 目は見えなくても、夢は見ることができるのです。 それは、男の子が、真っ暗な世界をさまよっている夢でした。 歩いても、歩いても、何もなくて、変な音や、いやな叫び声が聞こえる悪夢。 けれど、今日の夢は違っていました。 男の子が歩いていると、頭のうえの方で声がするのです。 ―光になるよ…― と。 その声は、男の子にだんだん近づいてきて、声とともに、あかるい光が男の子を包み込むのでした。
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