苦楽

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シ・ケイシュウは、思わず椅子から立ち上がりました。そうして、手錠にかかったままの手を持ちあげて、後ろに置いてある十字架にすがりました。 ーアーメンー 「座るんだ!」 シ・ケイシュウが急に立ち上がったのに驚いて、係のひとがそう怒鳴ると、十字架に触れているシ・ケイシュウを取り押さえて、椅子に無理やり座らせました。 そうして手錠をはずし、今度はその手を椅子に固定させました。 足も固定させました。
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