羨望

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めずらしいことに、ちい星さんは風邪をひいています。 最近、お休みのごとに、すぐ自転車に乗って遠出をするので、ちい星さん、スピードを出しすぎて、冷たい風にそのままぶつかっちゃったんです。 「そうなんだ……気をつけようと思ったんだけど、風に突き当たるのって、気持ちいいでしょう?…はっ……ハクション!」 ちい星さんがくしゃみをするたび、ちい星さんの体から、キラキラの光の粉が飛び散ります。 ヒトデは羨ましそうに、じっと見てます。 「いいな、いいな、くしゃみしても綺麗」
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