ちい星さん

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最初に降りたのは、 「さばく」でした。 あたりいちめん砂だらけで、他には何もありません。ネオンさんは、どこにもいません。 「あんた、なに?」 とつぜん砂の中から、声をかけられました。サソリです。 「きらきら光るへんな奴。あんた誰さ?」 サソリは尻尾を弓型に曲げて、ちい星さんに近づきます。 「僕?僕は星だよ」 ちい星さんは答えます。 「ねえ、ネオンさん知らない?」 知ったかぶりのサソリは、 知らないって言うのがいやで、 本当はネオンが何だか知らないのだけれど、 ちょっと考えたふりして答えます。 「さあ、(う・み)の中じゃないかな」
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