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「失礼しちゃうわよね。そんなに私が信じられなかった?」
男の人は、びっくりしたように目を大きく開きます。
その瞳の奥に、本物の星が輝いているのを、女の人は見つけたようでした。
「綺麗ね」
女の人は、眩しそうに目を細めます。
男の人の瞳の光が、女の人の瞳にまっすぐに振り注ぐからです。
「綺麗だ」
光に浮きだされた女の人の瞳も、キラキラと、まるで星のようでした。
男の人は幸せに生きました。
そう、それは、最初のお話しの通りに。
珍しい事ではないのです。誰でもみんな、生まれる時には、光を持って来るのですから。
誰でも、同じ分量の幸せの光を……。
(・ω・)/☆おしまい
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