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ちい星さんは
海の中です。
波に揺られて、ゆらゆら進みます。
あたりをあんまり照らすので、深い所にいる魚たちは、とっても、まぶしそうです。
「ねえ、ネオンさん知らない?」
平べったくて、砂の中に潜っている、カレイが返事します。
「ネオンって、なあに?」
「ネオンさんは、僕みたいに光っているものだよ」
「じゃあ、きっと、(ぬし)さんの事かなぁ。底の方にいるから、会っておいでよ」
言われるままに、ちい星さんは海の底に潜ります。
途中、ひとで達が、きらきら光るちい星さんを、うらやましそうに眺めます。
「いいな、いいな、きらきら光って、いいな」
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