やみぼし

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さっきから、ちい星さんはずっと、闇星たちの顔を見つめています まだ幼い闇星たちの顔には、光の気配が微かにあります。 光れるはずです。光らないだけで… 「光ってごらんよ」 ちい星さんは、優しく言います 「光らないよ!」 「光らないよ!」 「怖いもの!」 「怖いもの!」 「もう、帰ってよ!」 「もう、帰ってよ!」 闇星たちは椅子から立ち上がると、くるりと背を向けてしまいました。
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