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ちい星さんは考えます。
この子たち、光れないのはかわいそうだ。このまま、一生、光を灯せないなんて
それでは、あんまり、かわいそう
「光ってごらんよ。怖いこと、なにも起こらないよ」
ちい星さんは、優しく静かに言います
目を閉じて、いち、にの、さん、で、
ちい星さんは光ってみせます
それまで、ちい星さんを包んでいた、柔らかい光は、ちい星さんの「さん」の合図で、パアっと青くはじけました。
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