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闇の中には
いろんなものが出現します。
出現すると言っても、みんなペテダルトンの、ひとりぼっちの幻想で、
ペテダルトンが昔みた、お花畑だったり、りんぷんをキラキラさせる蝶々だったり
そういうもの達が
目の前で、パッと出ては、消えていってしまうのです。
「もう一度、空へのぼりたい…」
ペテダルトンはつぶやきました。
その時です
「後悔してるんだろう!」
闇の中で声がします。
「誰?」
ペテダルトンが顔をあげると、暗闇の中で青白い光が、まあるく燃えて、ちいさなひとの形をとりました。
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