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ゼネの体から飛び出した、しずく達は、互いにぶつかりあい、弾かれあって、さまざまな大きさの形をつくります。
「ゼネは?ねえ、ゼネはどうしちゃったの!?」
ちい星さんは、生まれてはじめて、星が死ぬのを見たのです。
わからなくて、びっくりして、しずく達に問うばかり。
「わたし達。わたし達みんなが『ゼネ』なのです」
ゼネ以外の何もなかった真っ暗な空が、ゼネのしずく達で埋め尽くされます。
「そうか『死』は『生まれる』事なんだ」
ちい星さんは、そう納得して、その場を立ち去りました。
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