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仕方なく赤い顔のまま下を向いて話す。
「あたしが選んだワケじゃないよ!!
この格好は律が勝手に……」
「絶対殺す」
「ちょっと待って!!」
あたしは小さくため息をついた。
「ていうか、律のとこ行かなくていいの?」
「なんで?」
「なんでってι
啓はあたしを捕まえたワケだから……」
「ふーん」
「ふーんって」
啓は無関心そうに言った。
すると啓がいきなりあたしの手を掴んで立ち上がった。
そしてそのまま非常階段を下りだす。
え?
なんで手を掴まれたまま移動?
ワケがわからず頭に?を浮かべていると
階段を下りきった。
そして用具室のような場所に入った。
すごい。
こんな場所があったんだ。
あたしは用具室の中をキョロキョロ見渡した。
なんかちょっとホコリっぽい。
あたしは顔をしかめた。
外では相変わらずあたしを探す声が響いている。
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